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ソルティビッチ

第1章 ソルティビッチ…

 26

 この駿が叶えてくれるかも…

 そう、わたしは期待していた。

 
「はぁう、うぁぁん…」

 そしてその期待は…
 期待通りであった。

 やはり、フェチは、いや、フェチ通し、分かり合えるなにか通ずることがあるのだろう…

 この変態くんの駿くんは…

 いや、ストッキングフェチでラブな変態くんの駿くんは…
 実に的確に、わたしを舌先で攻めてくるのだ。

 そしてその彼の、駿くんの舌使いは、ストッキングというナイロン繊維の快感を実に的確に利用して、舐め、しゃぶり、啜ってくるのである…

 過去に、間違いなく、そんなストッキングフェチなプレイを…
 それも何度となくしてきた、経験してきた舌先使いなのだ。

「はぁん、んん、し、しゅん…
 あぁ、や、ん、立って、立ってられな…く…うぅぅ…」

 わたしはそんな駿くんの的確な舌先の愛撫に身悶えし、喘ぎながら、膝の力が抜けてしまい…

「はぁん、んん…」

 そのまましゃがみ込んでしまう…
 だが、まだ、駿くんは唇をわたしの股間に吸い付いたままであった。

 ストッキング直穿きだから、わたし自身の愛の蜜により、その股間のナイロン繊維は緩む…
 その緩みを舌先でグリグリと押し付けて舐める事でヒダが張り付いてザラザラ感が増し、そして更にそのナイロン繊維の張り付きを利用してクリトリスをも舐め、擦ってくるのだ。

 つまりはナイロン繊維のザラザラ感でクリトリスも的確に擦り、愛撫してくるというワザといえ…
 それはやはり、ストッキングフェチ、いや、ラブな快感を知っている誰かとのプレイの経験があるという証でもある。

「はぁ、し、しゅ、しゅんん…」
 わたしは仰向けに横になり、それでも駿くんがスカートの中に自らの頭を入れ、一心不乱に舌先で攻めてくる。

 しかも彼はワイシャツで後ろ手にされ、ズボンとパンツも膝で絡められて自由が効かない状態にも関わらずなのに…

「あぁ、い、や、や、ん、あっあぁ…」

 疼きが昂ぶり、イキそうだ…

 男の舌先で…

 久しぶりにイキそう…

 あぁ、なんて素敵な…

 仔イヌなの…

 素敵な仔イヌを拾ったわぁ…

 わたしは絶頂感を迎える瞬間に、そう脳裏で…

 今夜の流れを一瞬にして想い浮かべ…


「あっ、あん、や、イッ、イクうぅ…」

 全身を激しく震わせ…

 絶頂する…



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