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お人好しは何かと巻き込まれる

第2章 幼馴染みから…

「スライムはな、子供や老人でも倒せて
無害なんだ。ただ例外なのが…
適齢期の女性。
それも…しょっ、…しょ…」

「しょ?」

フォルトが目を反らしながら、
顔を赤くしていく。

「…処女の体液が好物なんだ」

「……へ?」

思わぬスライムの好物に言葉が出ない。

「だから、…処女の体液が好物なんだ。
…適齢期でも処女じゃなければ襲われない。

冒険者の間じゃ有名だけど
一般にはあまり広まってない話だ」

「そ、そーなんだ!」

なんて返したらいいかわからなくて
二人して赤くなり黙る。

でも何か言わないととルシアリアは焦って
変な事を口走ってしまう。

「わっ私、田舎だからそんな出会い
なかったなぁ」

慌ててそんな事を口にすると
フォルトがピンとルシアリアの
おでこを指で弾いてきた。

「バカ!そんな出会いがあったら
俺が困る!」

「え!?」

フォルトの顔を見上げると顔を赤くして
反らされた。

「フォルト?」

「あーもう!こんな雰囲気もへったくれも
ない場所で伝えるつもりじゃ
なかったんだけどな!」

フォルトは覚悟を決めたように
ルシアリアと目を合わせた。

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