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お人好しは何かと巻き込まれる

第2章 幼馴染みから…

「ルアが小さい頃からずっと好きだ!

…ルアを守れるくらい強くなろうって
村を出て、やっと帰ってきた

…と思ったら村にいないし。
マジ焦った」

「フォルト…」

ルシアリアは信じられない気持ちでいた。
ルシアリアだって子供の頃からずっと
フォルトが大好きだった。

いつまでもずっと一緒にいるものだと
思ってたのに13歳の時に急にいなくなって
この5年間一度も村に帰ってこなかった
からもう会えないのではとさえ
思っていたのだ。

何も言わずルシアリアは自分の頬を
引っ張る。

「ルア!?ちょっ!何して」

突然の行動に慌ててルシアリアの頬を
引っ張っていた手を掴んでフォルトが離した。

「ははっ 痛い。夢じゃない」

「バカ!夢なわけないだろ。
夢だったらせっかく会えたのに
…俺が困る」

頬から離した手をそのままお互い
握りしめた。

「うん。私もフォルトが好き。大好き!」

二人共顔が赤くなってるがお互い様なので
気にしない。

小さい頃からの気持ちが通じ合って
嬉しさが溢れてくる。

フォルトがそっとルシアリアを抱きしめ
二人の心臓の音が大きく重なる。


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