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お人好しは何かと巻き込まれる

第9章 一回って?

「リヒターってすごくモテるんだね」

「そうなんだよ!だからあんたも
いつでも受け入れてやるからな!」

懲りずに誘うリヒター。

「だからルアは俺のだって!手を出・す・な!」

「へいへーい。わぁったよ!」

「あはは。二人共、仲いいんだね!」

フォルトとリヒターのやり取りが
すごく砕けて楽しく種族の違いなんて
感じさせない。

「これなら和平条約もすぐ結べそうだね!」

「あぁ、あんたに会ってやっぱり
人間達と仲良くするのはいいなって思った!

明日まで待ってくれ!
俺と親父で周りと話をまとめてくるからな」

キラキラと希望に満ち溢れてる目で
和平を勝ち取るために気合いを入れる。

「まぁ、今日はもう遅いし泊まってけ。
部屋もたくさん空いてるしな。

ルシアリアは俺の部屋で寝ていいぞ」

性懲りもなく誘うリヒターは無言で
フォルトに叩かれた。


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