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お人好しは何かと巻き込まれる

第9章 一回って?

「最初だけだろ!後は俺の方が
おまえを助けてやってるだろ!」

フォルトは呆れて言い返すが
仲が良さそうに見える。

「お互い様って事で!…げっ!
もしかしてルシアリアの恋人っておまえか!?」

「げって何だよ!何か都合悪いのか!
ルアに手、出してないだろうな!」

「少ーし気持ち良くしてやっただけだよ。
ちぇ、おまえが相手なら諦めるかー。

嫌になったらすぐ俺の所に来いよ。
いつでも嫁にしてやるからな!」

フォルトの肩を離して
ルシアリアに勢い良く肩を組む。

「わっ、そんな事ありえません」

「だってよ!」

ルシアリアの言葉にフォルトが
嬉しそうにリヒターの手を
払い除けてルシアリアの肩を抱く。

「ちえーっ」

「というか、少し気持ち良くしたって
どういう事だよ!おまえに寄ってる
雌は後を絶たないだろ!
ルアに触るな!近づくな!」

腕を伸ばしてリヒターから
距離を取ろうとするフォルト。

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