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お人好しは何かと巻き込まれる

第10章 フォルトのイジわる

「話が、ついたぞ!」

「! リヒター!おはよう」

「おう!話がまとまって、和平条約を
結ぶ事が決まったぞ」

上手く話がまとまり興奮が収まらない
様子で耳と尻尾が出たままである。

「そうか!朝早くからご苦労だったな」

「人狼族は基本ジッとしてられないから
朝早く集めるのは簡単さ!

それに最後に後押ししてくれたのは
レクトだったんだ。

あいつ今まで和平には反対だったのに
ルシアリアみたいな奴もいるなら
人間も悪くないって言ってな」

「なら、この和平条約の貢献者はルアだな。
和平締結時に人間側の承認として
ルアも同席してくれよ」

「いいの?うん!私でいいなら喜んで!」

こうしてトントンと話は決まり

ルシアリアが見守る中、人間と
人狼族の和平条約がここに
結ばれたのだった。

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