お人好しは何かと巻き込まれる
第11章 事後報告と勇者の憂鬱
「本当はもっと町を
見て回りたかったんじゃないか?」
「ううん。私は待ってる間、いろいろ
見て回れたから満足したよ。
はっ!
もしかして急いで出てきちゃったけど
フォルトも何か見たかった?」
「いや、そうじゃないけど……
ルアが楽しめたならなら良かった。
でも……本当はこんなつもりじゃなかった」
村に帰る田舎道を串焼きを食べながら
二人でとぼとぼ歩く。
フォルトはいつもより疲れた顔を
している。
他の人が見てもただの無表情のようだが
ルシアリアはフォルトが何か
思い詰めているのがわかったので
フォルトが話し出してくれるのをゆっくり待った。
「…魔王を倒したら平和になって
ルアも安心して暮らせるし
みんな幸せになれると思ってたんだ。
でも、実際は魔物はやっぱり襲って
くるのはいるし、人は俺を奉って
いろんな奴が寄ってくるし
ギルドの依頼も増えて
ルアとゆっくりする時間も
削られてきて…何の為に魔王を
倒したのかわかんなくなってきた。
俺はただルアと平和にゆっくり
過ごしたいだけなのに…」
見て回りたかったんじゃないか?」
「ううん。私は待ってる間、いろいろ
見て回れたから満足したよ。
はっ!
もしかして急いで出てきちゃったけど
フォルトも何か見たかった?」
「いや、そうじゃないけど……
ルアが楽しめたならなら良かった。
でも……本当はこんなつもりじゃなかった」
村に帰る田舎道を串焼きを食べながら
二人でとぼとぼ歩く。
フォルトはいつもより疲れた顔を
している。
他の人が見てもただの無表情のようだが
ルシアリアはフォルトが何か
思い詰めているのがわかったので
フォルトが話し出してくれるのをゆっくり待った。
「…魔王を倒したら平和になって
ルアも安心して暮らせるし
みんな幸せになれると思ってたんだ。
でも、実際は魔物はやっぱり襲って
くるのはいるし、人は俺を奉って
いろんな奴が寄ってくるし
ギルドの依頼も増えて
ルアとゆっくりする時間も
削られてきて…何の為に魔王を
倒したのかわかんなくなってきた。
俺はただルアと平和にゆっくり
過ごしたいだけなのに…」