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お人好しは何かと巻き込まれる

第11章 事後報告と勇者の憂鬱

「ここは私が引き受けるからあなた達は
もう用事が済んだなら帰りなさい!」

ライラがルシアリアとフォルトを
村の方に続く出口に向かって
背中を押してくれる。

「ライラ!ありがとう!」

「これで少しでも恩を返せたなら
易いものよ!またね~お幸せに!」

フォルトについていこうとする
女の子達を止めながら二人の幸せを
願ってくれるライラに感謝して町を出た。


急かせかと町を出た二人。
馬車で帰る予定だったが慌てて出てきたので
ぼちぼち歩いて帰る事にする。

村の方向に歩いていき道に人が
少なくなって落ち着いてくると
ルシアリアはゴソゴソと串焼き屋で
買った串を一本はフォルトに渡し
もう一本は自分用に取り出した。

「お昼過ぎたからお腹空いたね。
美味しそうだったから一緒に
食べようと思ってたくさん買ったの」

「先に食べてて良かったのに…」

「フォルトと一緒に食べたかったの!」

そう言って串焼きに食いつくルシアリアは
とっても幸せそうな顔をしている。

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