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お人好しは何かと巻き込まれる

第12章 旅立ち 初めての野宿

「ドラク村は遠くて今日は途中で
野宿になるよ。馬も疲れるから
夜はみんなで交代して見張りをしながら
野宿するんだ。大丈夫?」

旅に慣れてるフォルトはあまり
村から離れた事のないルシアリアが
心配で仕方ない。

村を出てからずっと手を繋いでいる。

確かに初めての旅で不安もあるものの
フォルトと一緒なので楽しい気持ちの方が
勝っている。

「大丈夫だよ!フォルトとなら
どこでも嬉しいよ」

慣れない旅ながらも何もかもが新鮮で楽しい。
見たことのない景色を楽しむ余裕もある。



馬車にはルシアリアとフォルト以外
にも二組が乗っていた。

一組は男性三人組の冒険者グループで
ルシアリアとフォルトをチラチラと
気にしている様子である。

もう一組はルシアリアとフォルトと
同じように男女の二人組である。

人が多く乗れるよう荷台用の馬車を
人が座れるようにしてあり
座り心地は良くないし中は狭い。

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