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お人好しは何かと巻き込まれる

第13章 エキドナのまじない

「さて、おまじないってどの程度のものなのかな?
大した事なければいいんだけど…」

ビクビクしながら周りを警戒して宿に戻る。

途中、下賤な輩からニタニタした
目で見られたり、近づいてくる者も
いたが、振り返らずさっさと宿に戻った。

1階の食堂に何人か泊まる客が見えたが
2階の今日泊まる部屋に直行する。

ふぅーと一息つき、買ってきた荷物の整理をする。

そこにコンコンとノック音が響く。

「姐さーん。頼まれてたの持ってきましたー!」

馬車に一緒に乗ってきた冒険者三人組だ。

「あ、ありがとう!」

雑貨屋に行くという三人に買い物を頼んでいたのだ。

母に旅先から手紙を送ろうと思い
レターセットをお願いしていた。

つい、まじないの事を忘れ扉を開けてしまった。

レターセットを受け取ろうと手を伸ばしたら
手首をガシッと掴まれた。

レターセットは落ちて床に散らばる。

ハッとして顔を見上げると
グイッと手首を強く引かれ
部屋のベッドに押し倒された。


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