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お人好しは何かと巻き込まれる

第13章 エキドナのまじない

ここで一旦分かれるしかないのか。
今自分に出来る事はないかフォルトは考える。

「そうだ。そのペンダント、貸して」

フォルトは機嫌悪そうに手を差し出してくる。
不思議に思いながらお揃いのペンダントを渡す。

「ルアの身に危険が迫ったら俺のペンダントが
反応するよう魔法をかけとくから。
ペンダントは絶対外さない事」

「フォルト!ありがとう!」

結局はルシアリアに甘いフォルトだった。




旅支度を整えて馬車乗り場に行くと
冒険者三人組が待っていた。

「姐さん!昨日俺達ちゃんと買った物渡しました?
その時の記憶がなくて…気付いたら3人共
廊下で寝てて…」

やはり術にかかってる間は記憶が曖昧になるようだ。
それが確認できて少しホッとする。

三人組に会うのは恐かったが
ピピが念の為にと結界を張ってくれたし

それにまじないの効果が弱まっているのか
ルシアリアを見ても昨日のようにはならなかった。

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