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お人好しは何かと巻き込まれる

第13章 エキドナのまじない

「うん…!受け取ったよ!ありがとうね」

朝起きたら床にレターセットが
散らばっていた。

三人組に会うか悩んだがフォルトを
見送りたかったからついてきた。

「あん時らへんの記憶が3人共朧げで…」

「思い出したら殺す」

機嫌の悪いフォルトが3人を脅す。

「フォルト!脅かさないの!」

「ルア、やっぱり一緒に行ったらダメか?」

諦めきれずに何度目かの同じやり取りをする。

「フォルト。私も寂しいけどフォルトの
助けを待ってる人がいるから早く行ってあげて。
私もすぐに追いつくから」 

「えぇ!姐さんは一緒に行かねぇんですかい?」

「ちょっと寄る所があってね。
フォルトをよろしくね」

「そんな畏れ多い。ですが姐さんの頼み。
兄貴の事はお任せください!」

「お前らに世話になる事なんてない」

完全にへそを曲げているフォルト。

そんなフォルトの頬にチュとキスを
して馬車に乗るように促す。

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