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お人好しは何かと巻き込まれる

第13章 エキドナのまじない

「またすぐ会えるから。
フォルトもドラゴンに気をつけてね!
怪我しないようにね!」

「ルアもすぐ無理や我慢をするから
気をつけて。ドラゴンの件が片付いたら
すぐに迎えに行くから」

「フォルトこそ無茶しないでね」

名残り惜しいが最後に口づけを交わして分かれる。
そして馬車が見えなくなるまで見送った。


旅に出てからずっとフォルトと一緒
だったので、すでに寂しい気持ちになるが
まじないを解除するまでの辛抱だ。

「さて、それでは私らも行こうか」

今まで隠れていたピピがルシアリアの
肩掛け鞄から、にゅると顔を出す。

「うん!ピピ、案内よろしくね」

「お任せあれ」

こうして不思議な組み合わせで
次の旅が始まった。





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