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お人好しは何かと巻き込まれる

第14章 エキドナの歓迎

椅子の肘掛けに腕を乗せ上機嫌な様子のエキドナ。
微笑む顔が妖艶でドキドキする。

「あ、えと…人間と和平条約を結んで
頂けないでしょうか」

「なんじゃ、呪いの解除方法を知りたい
のではないのか?」

「もちろん知りたいです!
でも、それは個人的なお願いで…
まず種族間で仲良くなれたらいいと思いまして」

「なるほど、お主は思ったより強欲だったのだな。
気に入った!和平を考えても良いぞ」

「本当ですか!?」

「ただし!お主が妾のお願いを聞いてくれたらな」

やはり簡単に和平できるとはいかないようである。

「えと…お願いって…何でしょう?」

「何、簡単じゃ。お主の体を隅から
隅まで観察させて欲しいのじゃ。

人間の男は愚かにも妾に挑んでくる者がいて
生け捕りにし隅々まで調べ尽くしたのだが
女子はこの地に寄っても来ぬ。

人間の事を知るにはいろいろ知りたいのだが
体の作りも妾と違うところを見てみたい。
どうじゃ?この願い、叶えてくれるか?」

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