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お人好しは何かと巻き込まれる

第18章 誘淫の印の消し方

フォルトは口の中で何か呪文を唱えた。

するとボンッと音がしてルシアリアは
背中に温かい感触を感じた。

不思議に思い振り返るとフォルトがいた。
前を向いてもフォルトがいる。

「……え?え?フォルトが二人!?」

ニコニコとご機嫌なフォルト。

「魔法で分身したんだ。分身体は攻撃力は
弱いし離れた所に行くとすぐ消えるから
たくさんの報告書を仕上げるのにしか
役に立たないと思ってたけど…
…こんな役の立ち方があるなんてな」

「いや、待って。この前だって私…」

「大丈夫。今回は理性もしっかりしてるし
昨日離れてた分、たくさん可愛がってあげないとな」

「たくさん、注がないと解除…
できないんだろ?」

前と後ろのフォルトが交互にルシアリアを懐柔する。

後ろのフォルトが耳元で囁くからゾクゾクしてくる。

「待って、体持たないよ。一人で
じゅうぶ…んっ」

話してる途中で目の前のフォルトが
深く口づけてくる。

やっぱりフォルトを止める事はできなそうだ。

長い夜が始まった。

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