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お人好しは何かと巻き込まれる

第19章 2ラウンド目

「あ…心配かけてごめんね。
エキドナさんとは無事に和平できたよ。

和平する条件に人間の女性の体を
観察させてほしいっていうから
その…私の体を見せてあげました」

フォルトは何か言いたそうな顔をしているが
ルシアリアの話を最後まで聞いてくれている。

「で…フォルトと会う前はさっき言った通り
盗賊に捕まりそうなところを
シェーラが駆け付けて助けてくれたの」

一通り話し終わるが二人のフォルトが
ジト目で見てくる。

2人分の視線に変な汗が出てきそうだ。

「すっごい遠くに行くには人間の足じゃ
行けないよな?」

「う…それは…もう…済んだ事なの!」

何も言い訳できずただ言い切る。

勘違いしてたシェーラが悪いのだが
好きな相手が他の誰かを気にしてる
なんて気が気でない事もわかるし
盗賊に関しては不可抗力だ。

「はぁ、無事だったから良かったものの
お人好しなのも程々にしてくれよ?」

フォルトは呆れ返って溜め息を吐く。


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