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お人好しは何かと巻き込まれる

第20章 ドラゴンとの協定

誘淫の印は綺麗に消えていた。

フォルトが印の消えた甲を親指で撫でる。

「他の男が寄ってくるのは嫌だけど
中出ししても良かったのは嬉しかったな。

ま、そのまま子供が出来てもいいけどね」

ものすこい発言をフォルトがして
ルシアリアを驚かせる。

恥ずかしくて顔を赤くさせて出てこない
反論を言いたくて口をパクパクさせる。

ルシアリアの左手をそのまま持ち上げ
薬指のところに口づけする。

「突然のプロポーズで指輪を準備して
なかったけど、少し待ってて。きっと
気に入るのを送るから」

いつもに増してカッコいいフォルトに
腰が砕けてしまいそうだった。

「…はい」

そう返事するのでいっぱいいっぱいだった。

そんなルシアリアを見て満足してから
左手をそのまま繋いで部屋の扉を
開けるとゴン!と鈍い音がした。

「痛ったぁぁぁ!」

扉が勢いよく誰かに当たったようだ。



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