お人好しは何かと巻き込まれる
第21章 ツガイのドラゴン
ルシアリアとフォルトが急いで宿へ
戻った後、ギーニとシェーラは村長の
所へ行き謝罪したのち歓迎してもらい
平和協定を結ぶ事ができた。
明日の昼に祝いの宴をするから来て欲しいと
誘いを受けた後リューマ火山の麓にある
人間用の家に二人で帰る。
ドラゴンの時と人間の時の体のサイズが
違いすぎるから住処をそれぞれに
合うように分けて作ってあるのだ。
「まさか人間がこんなに友好的とはな」
「本当…私達、恐がられてるとばかり
思っていたものね」
部屋に入りソファーに並んで座り
二人で寛ぐ。
「シェーラ、今日はルアと何があったのだ?」
その質問にシェーラは寛いでいた
体を飛び起こす。
「それは…その…私…ギーニがルアの事が
好きなのかと思って遠くの洞窟に
閉じ込めてきちゃったの…
…ただの勘違いってわかってすぐ迎えに
行ったんだけど…
…その洞窟に盗賊がいて恐い思いを
させてしまったわ」
シェーラはシュンと頭を項垂れ反省している。