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お人好しは何かと巻き込まれる

第21章 ツガイのドラゴン

「ルアは災難だったな…だがシェーラは
どうしてそんな勘違いをしたのだ?」

「だってギーニったら、ちょっと前から
ソワソワして落ち着かないし

外では暴れるし…これはもう恋煩い
なんだと思ってしまったの。

夜の行いも…その…減っていたから…」

「なんだ寂しかったのか?いや…
ヤキモチか…?」

「そのどちらもよ」

正直に話すシェーラを自分の膝の上に
座らせ後ろから包み込むように抱き締める。

「何を心配することがあるのだ。
ドラゴンは数が少ないがこうして
出会えてからは二人で過ごしてきたではないか」

「ずっと一緒でもどう思われてるかなんて
怖くて聞けなかったわ」

「そうか…我達は会話が足りなかったな。
人間ともそうだったが言わねば伝わらない
事はたくさんあるな」

シェーラの頭を撫でながら頬にキスをする。

「我は出会った時からシェーラが好きだ。
一緒にいるのが当たり前すぎて知ってると
思ってた」

シェーラの頬に目尻に額にたくさんの
キスを降らせる。


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