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お人好しは何かと巻き込まれる

第22章 小さな呼び声

その言葉にやっと止めてくれるとかと
思ったが次の瞬間、手首の紐がグッと
持ち上げられ、またすぐ下に
落とされて奥深くに瓶が入り込む。

「きゃあぁぁ…っ あぁっ やぁぁっ」

上下に糸を動かし瓶が蜜壺の中で出入りする。

瓶が抜かれそうな所で止まり奥深くに
差し込まれるとじゅぶじゅぶと
音を立て愛液が溢れていく。

「おぉ溜まってる溜まってる!もぅ
ちょっとだなぁ…」

「やぁ 止めてっ…フォルトっ!
助けて…フォルト!」

そう叫んだ次の瞬間、目の前の瓶を
持っていたタランチュラの左手が
手首辺りで切り離された。

「ぎゃあああ!!!」

瓶はルシアリアの蜜壺から抜け、瓶を
持ったまま切り離された左手と一緒に
下に落ちて割れ粉々になった。

左手が切り取られ叫ぶタランチュラ。

ブツッと大きな音がしてルシアリアを
吊るしていた糸が切られ重力に従い
倒れそうなところを抱きかかえられた。

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