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お人好しは何かと巻き込まれる

第4章 ヤキモチ

呆れるナーナに恥ずかしながらも
フォルトとの事を報告する事にした。

「…実はね、フォルトと想いが通じ合ったの」

「はぁぁ!?やっと!というか、
いつの間に!?さっき帰ってきた
ところだよね?」

「ふふっ、それは秘密」

ルシアリアがダンジョンに行ったのは
働いている教会の同僚の一部しか知らない。

ナーナに言えば行くのを止められて
いただろうから言わずに行ったのだ。

まさかダンジョンであんな事があった
なんて事はなおさら誰にも言えない。

「えぇ〜ルアのケチ!でも、まぁ
…良かったね」

「ありがとう。ナーナも大好きだよ!」

心から一緒に喜んでくれる友達がいて自分は
本当に果報者だなと思う。

「それフォルトが聞いたらヤキモチ焼くからね」

「あはは。そんな事ないよ」

「そんな事あるんだって…」

フォルトの想いの強さをまだ知らない
親友に呆れながらもナーナは
幸せそうなルシアリアを祝福した。

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