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お人好しは何かと巻き込まれる

第4章 ヤキモチ

ルシアリアとナーナがそんな
他愛もない話をしてる向こうでは
フォルトが女の子に囲まれたままだ。

自分の事を好きでいてくれるのを
わかっていても女の子達に囲まれている
のをずっと見てると何だか胸の奥が
モヤモヤしてくる気がしてルシアリアは
食べ終わった皿を持って立ち上がる。

「私、皿を片付けてくるね!」

突然立ち上がって慌ててこの場から
去ろうとする。

「あ、ルア!ちゃんと前見て行って!」

「わかってる〜」

面倒見のいいナーナは能天気な親友を
見送りながら、フォルトを睨む。

フォルトはその視線にすぐ気付いたものの
何事もなかったように目を反らした。

「本当、ルア以外には冷たいんだから」

ベーッと舌を出してから気持ちを
切り替えるべくナーナは目の前の
食事を楽しんだ。


ルシアリアは自分の気持ちを落ち着かせる為に
食器を片付けてからナーナの所に
戻ろうとしていた。

「あれー?今日は何かのお祝い?
それとも俺達の歓迎会?」

今までなかった声がその場に響いた。

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