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お人好しは何かと巻き込まれる

第22章 小さな呼び声

両手をかざし治癒魔法を掛ける。

何もない背中に妖精の羽根を再生するよう
思い浮かべながら力を注ぐ。

いつもより集中し注ぐ魔力も多く必要だ。

温かい光が満ちて妖精の背中に集まる。

光が収まるとその背中には羽根が戻っていた。

妖精は信じられないように自分の背中を
振り返り羽根を動かし確認する。

「羽根が…元に…戻ってる!」

またも涙を流して喜ぶ。
回りの妖精も歓喜の声を上げる。

残りの二人も不安そうにルシアリアの
元へ近寄ってくる。

ルシアリアは、にっこり笑い魔力の限界まで
使い果たし同じように羽根を治してあげた。

3人共治し終わると妖精達がルシアリアに
群がるように集まり感謝を伝えてくれた。


近くで見守っていたフォルトには
ルシアリアがたくさんの光に囲まれてる
ようにしか見えなかったが

ルシアリアも一緒に泣き笑いしてるのを
優しく見守り続けた。


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