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お人好しは何かと巻き込まれる

第23章 蜘蛛の残党

しばらく走ると開けた所に出た。

開けた場所で騎士達は思う存分力がふるえる
おかげで蜘蛛の数はだいぶ減っていた。

これなら崖の忠告など必要なかったかと
思ったが油断はできない。

場所が開けてるからこそ蜘蛛も広範囲に広がり
騎士達もそれぞれで戦い陣形も解かれている。

崖の方へ押されていく騎士がいて隠れていた
茂みから立ち上がり忠告する。

「気をつけて!その先は崖だよ!
それ以上行くと危ないから!」

ルシアリアの忠告で後ろを確認し
落ちる心配から免れたようだ。

たが、まだ蜘蛛の数は残っている。

騎士達も体力がきつくなっているように見える。

ルシアリアは再び茂みに隠れて見ていたが
一人崖に押されて行く騎士がいて
居ても立っても居られなく
また茂みから飛び出した。

「こっちだよ!」

蜘蛛の意識をこちらに向かせようと声を掛ける。

それは成功し蜘蛛がルシアリアの方に来るが
蜘蛛除けのおかげで進路を変え
別の騎士が退治してくれた。

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