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お人好しは何かと巻き込まれる

第23章 蜘蛛の残党

「あの先は…広い場所へ出ますが
その先は崖です。崖の淵に茂みがあり
気付きにくいから危険です」

一緒に下の様子を見ていた妖精の一人が
騎士達が行った先を見ながら呟いた。

「崖!?その下はどうなってるの?」

「深い川が流れています」

「大変!知らせてあげなくちゃ!」

「ルシアリア!この結界から
出てはいけません!」

結界を出ようとしたルシアリアを
エカテリーナが止める。

「私達が知らせてみるから!」

フェアが飛び出そうとしたが
それをルシアリアが止める。

「フェア達の姿が見えないから声だけ
届いても戦ってる時に伝えるのは難しいよ。

蜘蛛除けもしてもらったし私が行って
伝えてくる!」

そう言うとルシアリアは一人結界を
出て騎士達が消えた方へ向かった。

騎士達が引き寄せてくれたおかげで蜘蛛は
いなくなっていた。いても蜘蛛除けが効いて
近付いてもこない。

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