お人好しは何かと巻き込まれる
第24章 崖の下で
「そんなの無理に…」
「お願いだ!諦めきれないんだ!
こんなに胸が熱くなるなんて生まれて
初めてなんだ」
断ろうとしてるのにグイグイくるジーク。
「そうだ!ルシアリアをかけて勝負をしよう!
今から王都に向かい、先に着いた方が
勝ちというのはどうだ?」
「は?」
「フォルトも王都に呼ばれてるから
ちょうどいいだろう?
僕が先に着いたら僕の事も視野に入れてほしい」
「ルアは景品じゃないんだぞ。
そんな勝負に意味はないだろう」
「そうでもして僕はルシアリアに振り向いて
ほしいんだ!」
バチバチと二人の言い合いが止まらない。
「ルアは渡さない!」
「少しチャンスをもらえれば振り向いて
もらえる自信もあるよ!」
「どこからくる自信だよ。人の婚約者を
横取りしようなんて何様だよ!」
フォルトが叫んだ時、再び扉が開いた。
「王子殿下!ご無事ですか!?」
入ってきたのは王国騎士団の一人だった。
「お願いだ!諦めきれないんだ!
こんなに胸が熱くなるなんて生まれて
初めてなんだ」
断ろうとしてるのにグイグイくるジーク。
「そうだ!ルシアリアをかけて勝負をしよう!
今から王都に向かい、先に着いた方が
勝ちというのはどうだ?」
「は?」
「フォルトも王都に呼ばれてるから
ちょうどいいだろう?
僕が先に着いたら僕の事も視野に入れてほしい」
「ルアは景品じゃないんだぞ。
そんな勝負に意味はないだろう」
「そうでもして僕はルシアリアに振り向いて
ほしいんだ!」
バチバチと二人の言い合いが止まらない。
「ルアは渡さない!」
「少しチャンスをもらえれば振り向いて
もらえる自信もあるよ!」
「どこからくる自信だよ。人の婚約者を
横取りしようなんて何様だよ!」
フォルトが叫んだ時、再び扉が開いた。
「王子殿下!ご無事ですか!?」
入ってきたのは王国騎士団の一人だった。