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お人好しは何かと巻き込まれる

第27章 王様との謁見

昨日買ってもらった優しいピンク色の
服を着てアクセサリーをつけ

いつも日焼け止め程度しかつけない肌に
数少ないお化粧を施すと鏡の中に
見慣れない自分がいた。

変じゃないだろうかと不安になりながらも
洗面所から出るとフォルトも正装に
着替えておりカッコいい姿にしばらく見惚れる。

フォルトもルシアリアを見ると動きが止まる。

「フォルトすごくカッコいいね」

恥ずかしいけど素直に伝える。

「ルアも…昨日見たはずなのに
昨日よりずっと綺麗だ。どうしよう
みんなに見せたくない」

「ふふ…ありがとう。でもそれはこっちの
セリフでもあるよ。フォルトにみんな
惚れちゃわないか心配だよ」

「それでも俺が愛してるのはルアだけだよ」

「うん。私も…」

気持ちを確かめ合い口づけをし
お互い顔を見合わせ笑い
仲良く手をつないで王城へ向かった。


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