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お人好しは何かと巻き込まれる

第27章 王様との謁見

ジークベルトは太陽が似合うが
ルークビルクは月が似合う雰囲気を持っている。

どちらもカッコいいのに変わりはないのだが…。

「それは…どうでしょう?病気を
治したのは今日が初めてなので他の病気も
治せるかわかりません」

その言葉にすぐ検証が行われた。


国で経営している病院に行き城に関係
ある者の家族を何人か治癒魔法を
かけてみると王様と同様、病気が治ったのだ。


一度城に戻りまた皆が集まり
緊急会議が開かれる。

「ルシアリア、お主に聖女の称号を与える」

王様に開口一番にそう言われる。

聖女とはどんな病気や怪我も癒し
奇跡を起こせる者の事をいう。

「えぇ、いや、そんな…恐れ多いです」

「いや、その能力からして決して引けを
取らない称号となるだろう。

この称号を持つことによってそなたの
尊厳や立場もより守られる事になるだろう」

「王様…」

「父上、ちょっと待ってください」

そこに待ったを掛けたのはジークベルトだった。



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