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お人好しは何かと巻き込まれる

第27章 王様との謁見

フォルトはルシアリアがどうしたいか
わかっているようだ。

「ルアのしたいようにしていいよ」

その言葉に励まされ決断する。

「私は多くの人を救いたいです。
苦しんでいる人を放っておけない」

その言葉ににっこりジークベルトが笑う。

「君ならそう言うと思ったよ。
もちろん僕達王族もさっき言ったような事が
ないように君を守るつもりだよ」

皆がルシアリアが決めた事に賛成してくれた。

「医師の仕事がなくなるなら別の仕事の
斡旋をしたり、病気の人は移動が
出来なかったりするから、どこから
回ったらいいか計画も立てたり
…そんな仕事は国で補佐していくから」

「聖女の称号の授与も早いうちに
執り行わなければな」

国王様も乗り気である。

「聖女…私なんかが聖女なんて…
いいのでしょうか?」

「もちろんだとも。病気を治せる者なんて
いないのだ。ルシアリア以外考えられない。」

「…ありがとうございます。
謹んで拝命致します」

「うむ。今後の活躍に期待しているぞ」

その部屋にいる人達が拍手をくれた。


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