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お人好しは何かと巻き込まれる

第28章 隠し部屋

「僕が送ったドレスは気に入らなかったかい?」

謁見も終わり皆が部屋から出た後
ジークベルトがとても悲しそうに聞いてきた。

「えっ、いや、その…」

「冗談だよ。ちぇっ…僕の色に
染めたかったのになぁ」

慌てるルシアリアを見て笑った後に
拗ねて見せるジークベルト。

「ほらな。わかって送ってきてただろ?
こいつは腹黒いから近付くなよ。

…というか、どうしてルアの服のサイズが
わかってるんだよ!」

憤慨するフォルトにジークベルトは
ニヤッと笑う。

「さて、どうしてでしょう?

僕の物にならないならこれくらいの
腹いせは見逃してほしいなぁ」

「そういう問題じゃない!」

わぁわぁと賑やかに終わらない言い合いが
続いた。







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