テキストサイズ

お人好しは何かと巻き込まれる

第31章 悪夢

「うーん。誰かがルシアリアを聖女に
したくない…とか?」

「ルアが聖女になるのは城の一部
しか知らないはずだろ?」

「人の言葉に戸は立てられない。
とりあえず回りを探ってみるよ」

「助かる。頼む」

「フォルトが素直になるのは珍しいな。
それより早くルシアリアの様子を見に
行ってあげるといいよ」

「いや、部屋でミリーとお茶するのが
楽しいと言っていたからしばらくしてから
様子を見に…」

「誰だって?」

「ルアに付けてくれた侍女のミリーって…」

「世話をされるのは慣れてないからと
思って部屋に侍女は付けてないはずだが…」

「!?…っ、ルア!」

ジークベルトの言う事が本当なら敵は
最初から城内に入り込んでいてルシアリアに
接触している。

嫌な予感がして直ぐ様ルシアリアの部屋に
向かったがそこにルシアリアの姿は
すでになかった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ