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お人好しは何かと巻き込まれる

第32章 弱点

「私はサキュバス。あん あっ 夢を
見せて んっ 生気をもらうの。あん

ルシアリア様、龍眼で私が魔物って んっ
気付いていたでしょ?あぁ んん

魔物が王城に いるなんて はぁ
おかしいと 思わなかったの?」

動きを止める事なく話を続けるミミリーシャ。

「いや、魔王様とも和解したからお城で
働いててもおかしくないかな…と」

「とんだお人好しね。んっ 和解して
すぐに 人間が あっ 魔物を
受け入れられるわけ ない でしょ?

ちょっと私が寂しい顔を見せただけで んっ
部屋に戻って きて くれて あぁん
本当…っ 助かった わっ ああぁん」

「……どうして私はここに?」

一番疑問に思った事を2人を見ないように
しながら質問する。

王族との会食をして緊張から疲れもピークに
なって部屋に戻ってすぐベッドに横に
なったはずだった。

今は見た事もない石造りの簡素な部屋に
広いベッドだけが置かれている窓もない
部屋にいる。


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