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お人好しは何かと巻き込まれる

第34章 魔王城へようこそ

「魔王!和平条約はこのまま継続でいいのか?
それとも破棄するか?」

食事も進みフォルトが肝心な事を
魔王に聞きにいく。

「うむ、継続だ。やはりお主にはまだ敵わぬと
わかった。…大騒ぎにしてしまい
すまなかったな。城の修復の協力も
感謝する。……それよりルシアリアにもっと
気をつけていた方が良いぞ」

「どういう事だ?」

「あれの体液は我に活力を与えた。
ミミリーも夢に繋がると今までにない力が
溢れてきたそうだ。

全部の魔物に対してそうではないと思うが
魔物達にこの事を知られれば我の配下は
抑えられるが眷属ではない者達がルシアリアを
狙うであろう」

「ルアの魔力が増えて、そうなったのか…?
というか、体液をどこで手に入れたんだよ!」

思いもしない情報に驚きながらも憤慨する。

「いや、ミミリーとの交わりに少し参加して
もらったのだよ。今回はミミリーが誘って
そういう事になったが儂はミミリー
一筋だから安心しろ」

「何も安心できねぇよ!もうルアに近づくな!
だいたい、この騒ぎを謝罪一つで済ませられると
思ってないだろうな」

フォルトの圧が重く魔王に伸し掛かる。

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