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お人好しは何かと巻き込まれる

第34章 魔王城へようこそ

「これは助かる。しっかり手綱を握っててくれ。
また暴れ出したら堪らないからな」

「えぇ、任せて。ドラク村の修復も終わったから
また遊びに来てちょうだいね」

シェーラがルシアリアとフォルトに微笑む。

「ルシアリア様、魔王城にも遊びに来てくださいね!
絶対ですよ!待ってますからね!」

ミミリーシャも必死にルシアリアにお願いする。

「うん。聖女発表があったら全国各地を回る
みたいだからまた来るね」

「いや、その前に移動には転移魔法を使うから
会う事になると思うぞ」

「どういう事?」

「魔王の得意魔法は転移魔法だ。この騒動の
謝罪を込めて全国各地に付き合ってもらう事にした。

転移魔法だったら全国を回るのも
早く終わるだろうし、快く引き受けてくれたよ」

ニコニコ笑いながらフォルトは説明するが
半分は脅して強制的に引き受けさせた。

だが、魔王と各地を回れば和平した事も
認知され種族間の仲が縮まる事もしっかり
考慮されていた。

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