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お人好しは何かと巻き込まれる

第36章 幸せの光

「やっとこの日がきた…」

フォルトは王都の大聖堂の前でタキシードに
身を包み花嫁であるルシアリアを待っていた。

小さい時からずっとそばにいた大切な存在。
いつも笑顔でみんなに優しいお人好しな彼女。

冒険者になって修行の旅に出ていた5年は
会えなくてつらい日々だったが
久しぶりに会った彼女と変わる事ない
想いを通じ合うことができた。

一緒に過ごす日々は愛しい想いと守りたいと
いう想いが降り積もっていった。

治癒の旅のこの2年も婚約してる自分が
いるのにちょっかいを出してくる者は
後を絶たず苦労した。

治癒の旅が一通り終わりやっとルシアリアを
自分の物にできる日がやってきた。

礼拝堂には両親を始め、今まで親しんできた
者達や王族も参列し花嫁を待っている。

パイプオルガンの綺麗な旋律が流れ
ヴァージンロードへ続く扉が開かれる。

ルシアリアは父がいないので
母と入場してくる。

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