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お人好しは何かと巻き込まれる

第36章 幸せの光

純白のドレスに包まれたルシアリアは本当に
女神のようだった。
聖女のローブの比ではない。
この2年でさらに美しくなり大人の魅力が
足され人々は、ほぅっと溜め息をつく。

一歩一歩とゆっくりフォルトの元へ辿り着く。

ルシアリアの視線はずっと
フォルトを捉えている。

フォルトの背後にあるステンドグラスから
光が透けて照らされてるのはフォルトの方なのに
ルシアリアの方がずっと煌めいて見える。

ルシアリアのお母さんからルシアリアを
託される。

「幸せにしてやってね」

「はい。必ず幸せにします」

ルシアリアのお母さんはその言葉を聞くと
ニッコリ笑って参列に戻る。

ルシアリアを見ると感動してもうベール越しに
涙目になっているのが見える。

「ルア…」

「ん?」

「綺麗だ」

「!!…ありがとう。フォルトもとっても
カッコいい…」

コッソリお互いを褒めて微笑み合い
神父の前に立つ。


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