テキストサイズ

お人好しは何かと巻き込まれる

第36章 幸せの光

「汝 フォルト  あなたはここにいる
ルシアリアを病める時も 健やかなる時も
富める時も 貧しき時も夫として
愛し 敬い 慈しむ事を誓いますか?」

「はい。全力をもって誓います」

フォルトの全力の答えに少し笑ってしまう。
次は自分の番だ。

「ルシアリア、あなたはここにいる
フォルトを病める時も 健やかなる時も
富める時も 貧しき時も妻として
愛し 敬い 慈しむ事を誓いますか?」

「はい。誓います」

小さい頃から夢だった花嫁さん。
緊張で声が少し震えた。

フォルトと目を合わせる。

「では、指輪の交換を」

この日の為にお揃いの指輪を準備していた。

リング自体に石を埋め込み模様を
彫り込んである。
静かにお揃いの石が煌めいている。

夫婦の証にもなるしずっと嵌めている物に
なるので2人で相談しながら作ってもらった。
婚約指輪とも組み合わせてつけられるように
なっている。

緊張して手が震えたが何とか無事に交換できた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ