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お人好しは何かと巻き込まれる

第7章 上書き

「大丈夫。おばさんにはルアが
無事に帰ってきた事を
母さんに伝えてもらうから」

フォルトの家に着くと
フォルトの部屋に連れて来られ
ベッドに降ろされる。

「お風呂沸かして、母さんに伝えてくるから
ここで待ってて」

そう言ってフォルトは部屋を出て行った。

久しぶりにフォルトの部屋に入った。

帰ってきたばかりで5年前と何も変わっていない。

机の上にある小さい頃に撮った写真が懐かしい。

思い出に浸りそうなところですぐ
フォルトが手にサンドイッチを
のせた皿を抱えて戻ってきた。

「作り置きがあったから持ってきた。
お腹空いただろ?一緒に食べよう」

「おばさん、こんな朝早くにお邪魔して
怒ってなかった?」

「なんで?ルアを助けてエラいとは褒められたけど。
ルアの母さんに伝えてくるってさっさと出て行ったよ。
……ニヤニヤしながら」

「ニヤニヤしながら…って、なんで!」

「………さぁ?…ほら、
早く食べて風呂に入るぞ」

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