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お人好しは何かと巻き込まれる

第7章 上書き

何か誤魔化されたような気も
しないでもないが…

目の前の美味しいサンドイッチに
何を気に掛けてたかも忘れてしまう。

サンドイッチを食べ終わると
またフォルトがルシアリアを
抱きかかえる。

「わっ、もうご飯も食べたから
自分で歩けるよ!」

「すぐそこだから」

何を言っても降ろしてもらえなさそうなので
フォルトのご行為に甘えて脱衣所まで
連れて行ってもらう。

「ありがとう…ってフォルト?」

「ん?」

「どうしてフォルトも服脱いでるの?」

「俺も入るから」

それがどうしたと当然のように答える。

「一緒に?」

「一緒に」

「………」

小さい頃は一緒にお風呂に入ったが、
10年以上前の話である。

どうやって回避しようか迷うルシアリア。

一緒にお風呂に入る事について
なんて断ればいいかを考えるが

フォルトが先手を取って一緒に入る
理由を答える。

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