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お人好しは何かと巻き込まれる

第7章 上書き

「…だから、ルアを俺に守らせて」

「…うん。…うん。今度何かあった時は
絶対フォルトを呼ぶね」 

「そうして。というか、何もない事を祈るよ。
それに…何もなくてもルアが
呼んでくれたらすぐ駆けつける」

「うん。ありがとう」

込められるだけの想いを一緒に
お礼を伝えて抱きしめる。

この一時が幸せすぎて絶対に
手放したくないと思うフォルト。

ルシアリアは気付いてないが寝てる間に
悪夢を見せる魔物の気配が残っていた。

フォルトはその気配を魔法で追跡させている。

ルシアリアに危害が及ばないよう
必ず守る事を心に強く誓った。


次の日にはフォルトが魔王討伐を
果たした事がアルク村までやっと伝わり
村を挙げてのお祭り騒ぎになったのだった。



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