お人好しは何かと巻き込まれる
第8章 人狼族との出会い
(そういえば神父様が最近人狼族が
出るから気をつけろって言ってたよね。
人狼族は気が高ぶると変身するって
…本当に人狼族…?)
ここの周りには騒ぎを聞きつけて
たくさんの人が集まってきていた。
人狼族だとわかると大騒ぎになるのでは
と思い相手が怒ってるのはわかっていたが
ルシアリアは両手を伸ばし耳を隠す。
「なっ、何するんだ!」
「あの私、変な事してる自覚はあるんですが
ちょっと落ち着いたら離れますので!」
その言葉にハッとしてレクトは黙る。
落ち着いてきたのかルシアリアの手の中の
耳が引っ込んでいく。
そっと手を離すと狼の耳はなくなっていた。
幸いな事にルシアリア以外はその耳に
気づかなかった。
「…悪かったな」
レクトは落ち着いてバツが悪そうに謝ってきた。
「いえいえ!ご兄弟ですか?喧嘩はいいですが
怪我がないくらいにしてくださいね」
「……あぁ」
レクトや自分を恐がらないルシアリアに
さらに興味が湧いたリヒター。
出るから気をつけろって言ってたよね。
人狼族は気が高ぶると変身するって
…本当に人狼族…?)
ここの周りには騒ぎを聞きつけて
たくさんの人が集まってきていた。
人狼族だとわかると大騒ぎになるのでは
と思い相手が怒ってるのはわかっていたが
ルシアリアは両手を伸ばし耳を隠す。
「なっ、何するんだ!」
「あの私、変な事してる自覚はあるんですが
ちょっと落ち着いたら離れますので!」
その言葉にハッとしてレクトは黙る。
落ち着いてきたのかルシアリアの手の中の
耳が引っ込んでいく。
そっと手を離すと狼の耳はなくなっていた。
幸いな事にルシアリア以外はその耳に
気づかなかった。
「…悪かったな」
レクトは落ち着いてバツが悪そうに謝ってきた。
「いえいえ!ご兄弟ですか?喧嘩はいいですが
怪我がないくらいにしてくださいね」
「……あぁ」
レクトや自分を恐がらないルシアリアに
さらに興味が湧いたリヒター。