はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第7章 『静と言う名の女とオムライス』
他の遊びに来ていた友人達にはその日は、
適当に理由を付けてお帰りして頂いて。
溝口には母親ではなく父親を
本人に呼んで貰って、溝口の父親に来て貰った。
溝口の父親は、静から電話で
下着が無くなると言う事の次第を説明されて。
最初は子供がした悪戯ですからと、
電話の向こうで…話しながらも
自分の息子が同級生の母親の下着を
盗むなんてと驚いていた様子だったが。
その日の仕事を早めに切り上げて、
謝罪の為に家に来た溝口の父親は、
静の姿を見て
自分の息子が犯行に至った経緯を納得した様で。
溝口はこの日を境にして、
家には出入り禁止になり。
溝口の父親には溝口の母親にはこの件は
内緒にして置いて欲しいと、
この年頃の男の子が
興味本位でした事ですので…と
そう静が溝口の父親に話をしてくれて。
溝口の父親からは…ご迷惑料として、
結構な金額を貰ったと言って居て。
それで…新しい下着を買うと静は喜んでいた。
これで…一件落着したのだが…。