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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第7章 『静と言う名の女とオムライス』

僕は…あの、小4の夏休みに

お袋が緑の紙を置いて出て行った時に

自分の両親は離婚したんだって…思って居たのに。


その時に…静さんから聞いて…知った事だけど、

両親は…まだ、離婚してなかったらしい…。

だから…、うちの両親は…離婚をしてたんじゃなくて

別居してた…状態…だった…らしい。


他に女が居るのも、家に…静が居るのも…

お袋はどうやら、…知って居る…みたいで。


1~2ヶ月に…1回…お袋は

親父とも…会って居る…のだぞうだ。


裏切られた…そんな気分だった…。


…僕の母親である事は…、

お袋にとっては必要ない事なのに。

親父の……妻である事は……、

こっそり隠れて僕の知らない所で

2人して続けて居たんだって…。


僕の母親である事よりも、

お袋は親父の妻である事を

選んだんだなって…思ったから。


僕は…お袋に…、裏切られた…気分で居た。



『その感じだと…、純二さんは
仁君に…何も、言って無かったのね。
じゃあ…私は、仕事…行って来るね…、
お夕飯…冷蔵庫に…あるから…食べてね』

『ああ、うん、わかった。
静さん、行ってらしゃい。
お仕事、頑張ってね』

『うん、ありがとう。仁君』

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