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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第2章 『タワマン住まいの成田様ご夫婦』

インターフォンを鳴らすと、

喘ぎ声混じりに奥さんが応答してくれて。

夫婦円満本舗の茂木ですと伝えると。

どうぞーと、これまた喘ぎ混じりに返事があって。

成田夫妻の住んでいる、

タワマンの23階の部屋を目指した。

オートロックのドアが…閉まってしまわない様に

玄関にはドアストッパーが差し込まれていて

僅かにだけ…開いたドアの隙間からも…、

部屋の外まで成田景子さんの声が漏れ出て来ている。


茂木は…その部屋のドアをそっと開いて音を立てずに

部屋の中へと入って行く、オートロックなので

ドアはそのままでも勝手にロックが掛かるので。

手持ちでビデオカメラを回しながら…、

聞こえて来る景子の

喘ぎ声を頼りにして…室内を移動して行くと。

自分の足に何かが引っかかって、

ブンブンとそれを振り払うと。

今…この部屋に居る3人の男の

誰かの脱いだシャツの様だった。

玄関のすぐ先の廊下に…、ぐちゃぐちゃになった…

景子の物であろう…シルクのキャミソールドレスが

抜け殻の様に落ちていて、その先のリビングへと

続く廊下には…ショーツも脱ぎ捨てられていて。


廊下の先にある…、リビングに続くドアも…

ちょっと隙間が開いていて光が漏れている。


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