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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第9章 『茂木純二と真奈美』


『悪かったな、
どうせ俺は汚ねぇおっさんだよ。
よし、素直な事を言うぞ、良いか?
中出しはな、おじさんじゃなくても、
男だったら、誰でも好きだ』

『もう、ちょっと…純ちゃん…
こんな小さい子に何を教えてるのよ…』

『いや…あの母親だしな…。
その内…真奈美買いたいって
言い出す奴も出て来るさ。
世の中には…そんな性癖の奴も居るからな。
まぁ…アイツが…とち狂う前に…
コイツだけでも…
引き剥がそうとはしてるんだがな…。
児童養護施設…も…今の段階では、
虐待してるには相当しないから…
動けないって言われるだけだ。
これで、アイツが…真奈美の前でも
平気で客を取り出したり、真冬に
長時間放置でもしてくれりゃあ…
市も動けるがな。今の所
…ちゃんと母親してる…うちは…な…』

その時は…
茂木のおじちゃんが言って居る意味は
わからなかったけど…。

偶に…映画とか遊園地とか
…遊びに連れて行ってくれた。

その時は…お母さんは…

凄い綺麗にお化粧してて。

お母さんは

茂木のおじさんが好きなのかなとか。

もしかしたら、茂木のおじさんは

真奈美のお父さんなのかなって。

子供ながらに…そんな事を聞いてしまったら。

もう、茂木のおじさんは…うちにも、

真奈美に会いにも…

来てくれなくなるんじゃないかって。

そんな事を…考えていた。

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