はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第11章 『短小バツ1の50代のスーパー店長』
「え?じゃあ…
こんな事しなくても…いいんじゃ…」
内村の話を聞いて居たら、
木下を逮捕するのも
時間の問題な様な気がする…んだけど…。
仁さん…が…方々に…昨日の内に頼み込んで
色々用意してた…みたいだけど……。
「仁からはゆっくり…
お願いってこっちは言われてるよ?」
内村に答えを求めた真奈美に
内村がそう言って来て。
仁さんは警察にも…知り合いが居るけど…。
今回の件については…警察…の方には、
ゆっくり…お仕事をしてねと
お願いをしているらしくて。
にこにこと内村が
嬉しそうな笑顔を浮かべていて。
「多分だけど…、
怒ってるんじゃないかな?仁」
「今回の被害者の…白鳥美幸さんは…、
仁さんのお父さんのお知り合いでもあって…。
夫婦円満本舗の最初のお客さん…ですから…。
白鳥さんは…随分と…
お悩みになっておられた様子ですし…」
「ほら…、家の周り…見てご覧よ」
中村がそう言って、モニターの1面に
周囲の防犯カメラの映像を映す様に切り替えると。
明らかに……、
怖そうな…の男の人達が…乗ってる車が数台
こちらを目指しているのが…、見えていて。
「木下店長、お願いします…。
あの時…のホテルで…撮影した動画…を…、
お金でしたら…支払いますから…、
消して…くださ…い…ッ」
「なんの相談かと…思ってたら…、
その相談?その話ならさ。
美幸ちゃんが…俺に…いい子にして、
しばらく付き合ってくれたら、
ちゃぁ~んと綺麗に動画は
削除してあげるって、
ずっと最初から言ってるでしょ?」