はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第12章 『真奈美と仁』
すぅ…すぅ…と寝息を立てて。
自分の身体を、抱き枕みたいにして。
抱きしめたままで眠って居る仁の顔を、
真奈美が睨んではみたが、
仁さんは穏やかな顔をして寝てる様だった。
全く、仁さんも仁さんだ…。
こんな風に…、
自分の家に泊まらせて置いて。
こんな風に、
一緒のベッドで眠って置いて。
期待するなと…言われても…、
こっちだって子供マンコだとは言え
女なのだから、
そんな展開を期待もしてしまう…。
「こんな風に、
真奈美をその気にさせて置いて。
何も…して来ないのなんか…
仁さん位ですからね?
別に…仁さんが…、
萌花さんが…忘れられないって。
萌花さん…以外の人…とか
考えらないって…言うんだったら。
真奈美は…仁さんが…そうしたいなら。
別に…、真奈美は、
萌花さんの…代わりでも…
してあげなくも…ないですよ?」
ベッドの上に…横になって…
ある物の存在に気が付いた…。
ベッドの上に横になって、
手の届く場所に置かれていた…
写真立てに…入れらた…
2枚の写真の存在。
「この写真…の人…、仁さん…と…」
1枚は…
仁さんと女の人の…2ショット写真で。
その横に…、その仁さんと一緒に
写真に写っている女の人の
ウエディングドレス姿の写真が入ってる…。