テキストサイズ

はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第12章  『真奈美と仁』


仁さんは…やっぱり…
無自覚なのかな…って。
そんな風に思ってしまう。

これをしたら幾らって
お金を払う感じにした方が…。

この…妙な…同居生活が、
同棲じゃなくてただの間借りだって
ハッキリするから…こっちも…
間借りしてるって…気持ちになるのに。

「だったら…、
洗い物…します…ッ、私が…」

2人で朝のニュースの
流れているテレビを見ながら、
朝食を済ませて、
キッチンのシンクで洗い物をする。

こっちが洗ったお皿とかを、
カゴに伏せて行くと。
仁さんがそれを拭いて
食器棚に戻して行って。

これじゃあ…まるで…、
どこかの新婚夫婦…みたいだ…。

後片付けを済ませて、
車は本舗の方にあるので。

臨時休業のポスターを
本舗の入口に貼り付けて。
電話は留守電話に切り替えて。
こっちでの電話には、仁の携帯から
応答できるようにして置いた。


貴虎にチケットを貰った、
サファリパークは。
県民なら…ローカルテレビで
CMをしてるから
あのCMソングは口ずさめるくらいだ。

全国的にはマイナーかも知れないが。
開園40周年を迎えた、
老舗のテーマ―パークだ。

サファリパークと遊園地
夏季限定のプールがあり。
冬はスケートリンクもあるから、
スケートを楽しむ事も出来る。

本舗からは…
車で1時間30~40分程。

営業時間が10時からだから。
今から行けば、
丁度開園時間に間に合うし。

遊園地もあるから、
閉園も17時まであれば
平日で並ぶ事もなく、
アトラクションも楽しめるはずだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ