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「しましたよね？えっち」

『すいません、…しました…』


やっぱりと言いたげな顔をして
真奈美が仁の方を見て、
はぁ…っと深いため息を付く。

『いや…、その…、真奈美ちゃん
これには…、そんなに深くもないけど
ちょっと、訳が…あって…さ…』


あの真奈美ちゃんが敵視していた
看護師とえっちするに至った経緯を
仁が真奈美に説明をする。

「成田さんが…、先に
お越しだったんですか…。
まぁ…そんな事情だったら…、
まぁ…別に、いいんですけど。
成田さんは…本舗の、常連さんの
中でも上得意さんですから…。
仁さんの…その…あの…
看護師さんとキス…しました…か？」

『え？キス？いや…、
景子さんと違って、あの人は
お客さんじゃないし…、
キスはしてないけど…』

さっきまで不機嫌そうにしてたのに、
真奈美ちゃんが急に機嫌が良くなって。

「仁さんは…今は…大怪我して
療養中…ですから…。
…特別にキスだけで
この件は許してあげますね」

今は真奈美ちゃんとは
恋人同士で、付き合ってるんじゃなくて、
ビリフレなんだから…そこは…
自由なんじゃないのって
言いたい気持ちもあったけど。

有無を言わせない空気が…凄いな。