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「分かりました、仁さん。
撮影場所は市内ですか？
ちょっと…市内から離れても
大丈夫そうな感じですか？」

『とりあえず、撮影場所の希望は
ベッドルーム２つじゃなくて、
ベッドが２つ並んでる所ね。
移動距離…の範囲聞いとくから。
近めで…探してみてくれる？』

「時間的には…、撮影時間は
休憩挟んで、半日…位ですかね…」

『どうだろう…一日…
みて置いた方が…良いかもね…ぇ』

そんな風に仕事の相談をしてる時は
真奈美ちゃんはビリフレの顔ではなく、
夫婦円満本舗の茂木仁の
優秀な助手の顔をしてる。

「SМ対応で探しますか？」

『まぁ…目隠しと手錠は…あると
盛り上がりそうだから、持参するけど…。
でも…打ち合わせした感じ、
そんな感じでも
無さそうなんだよねぇ…』

そんな話をしながらも、
条件に合いそうなラブホテルを、
真奈美がタブレットパソコンで
検索をして、仁に画像を見せて来て。

「ちょっと、場所は離れますけど
車で１時間半ほど掛かる位置ですけど。
こことかは…どうですか？
露天風呂と内風呂とあって、
内装も綺麗ですし。
条件通りにベッド２台ありますけど？」

『うん、いいね…。
へぇ～、お風呂、天然温泉なんだ。
リビングも広いし、良い感じだね。
じゃあそこに、予約入れてくれる？』